グローバルに展開する企業のビジネスマンとして、海外駐在等を経験しつつ、グローバルに仕事をしたいと思う方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、希望さえすれば誰でも海外駐在ができるほど、甘いものではありません。
それでは、海外駐在員になるために必要な能力とは何でしょうか。
今回は5つのスキルとしてまとめてみました。
①語学力

海外で仕事をするためには、現地の人々と最低限のコミニュケーションをとれる必要があります。
そのためには、英語をはじめとした語学について、仕事で使える程度の勉強をしておく必要があります。
海外駐在に求められるTOEICの目安として、730点や860点とも言われますが、海外生活や会議を問題なくこなしていくという意味では、900点以上あれば万全でしょうか。
私自身は、TOEIC 430点から3年程度かけて900点まで点数を上げました。
その後にアメリカに2年間駐在しましたが、現地のアメリカ人同士の細かい話や雑談等に関してはついていけないことも多く、苦労した経験があります。
もちろん、そういった雑談まで聞き取ることは理想であり、みんながそのレベルに到達する必要はないという意見もあります。
しかし、現地スタッフとの間で、本当の意味で良い関係を築いていく上では、日常的な雑談程度のコミュニケーションを積み重ねることが大切です。
また、シンガポールや中国、台湾人の駐在員等はそのレベルの英語力まで身に着けていることが多く、日本人だけがいつまでも低い基準というわけにはいきません。
現地スタッフと良好な関係を築けるほど、十分に意思疎通が可能な英語力を身に着けられるよう日々努力しましょう。
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②コミュニケーション能力

先ほど挙げた語学力とはまた異なるコミニケーション能力が駐在には必要になってきます。
コミニケーション能力の定義は色々あると思いますが、個人的にコミニュケーション能力とは、誰に対しても、聞き手に合わせた形で必要な意思疎通ができる能力と考えています。
海外駐在では、様々な場面でこのコミニケーション能力が問われます。以下、代表的なものをご紹介します。
現地スタッフとのコミニケーション
外国語でのやりとりになりますが、現地スタッフや現地の取引先の方々と日本語以外で意思疎通を図る必要はたくさんあります。語学の問題以外の点でも、必要なコミニケーションがそもそも取れないようですと問題です。
現地の日本人とのコミニケーション
海外駐在では、仕事やプライベートで関わる日本人が限定されるため、ある程度閉じた狭い人間関係を覚悟する必要があります。それ相応の対応によって現地の日本人との関係もうまくやりくりする必要が出てきます。
例えば何かのイベントに誘われた時に、断り続けるようでは、誤解も生じます。それが原因で現地での生活や仕事に支障が出てくる場合もあります。自分ではうまく調整できていても、奥さんや子供同士のいざこざが原因でトラブルになるケースもあります。そういった家族のことも含めて、うまく現地の日本人と付き合えるようなコミニケーション能力も求められてきます。
日本の本社とのやりとりに求められるコミニケーション
駐在員の仕事のメインは、海外支社と日本本社との連携や調整です。これが確実に実行できるようなコミニケーション能力も求められます。例えば、これまでの経験を踏まえて、日本の状況を想像しながら現地スタッフに指示を出したり、また、他方で現地での経験や事情を踏まえて、日本本社側に必要な情報提供や提案を行っていくことが求められます。
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③異国の地で生き抜くバイタリティー

異国の地では日本では起こり得ない予想もつかないようなハプニングが起こったりします。
また、そのハプニングに対処するのにも、英語その他の外国語による必要があります。
そのため、日本でするのとは比べ物にならないほどの労力やストレスがかかります。
日々発生するこういったトラブルなどに対して適切に対応し続けるタフさが、海外暮らしには求められます。
私もアメリカに2年間駐在していただけで数え切れない位のトラブルに遭遇しました。
例えば、郵便物が届かない、風呂やトイレが何度も詰まる、突然天井から雨漏りがする、冷房機が氷ついて水が出てくる、といった様々なトラブルについて英語で対応していく必要があります。
また、日本と違って外国人のサービスは総じて質が低いものがあります。
そういった様々なストレスに負けることなく立ち向かい続け、かつ、しなやかにこなし続ける気概が必要です。
ちなみに、アメリカはまだマシであり、中国やインドではより強いバイタリティーが求められてくると思います。
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④健康であること

これは別に日本にいても言えることですが、とにかく異国の地で病気になると大変です。
普通に過ごしているだけでも日本よりはストレスを感じる環境下にいるため、基礎となる身体が健康であることは必要不可欠な条件です。
私の場合は、海外でも健康に気を配り、ジョギングやジム通いなどを欠かさず行っていました。
会社や職種によっては、海外駐在は日本で働いている場合よりもゆとりがあると言われます。
しかし、海外駐在員でも時として大変ハードワークな場合があります。
例えば、1週間の間で何カ国も出張しないといけないとか、飛行機を乗り継がないといけないと言う場合もあります。
そういった中で体を壊してしまっては元も子もありません。
私の場合は、ストレスが原因だったのかは分かりませんがアメリカ滞在中に虫垂炎を発症しました。
いわゆる盲腸ですね。英語でAppendixと言うそうです。最初にDoctorに言われたときは意味がわかりませんでしたが。添付?とか思いました。
英語圏のため、手術に伴い言葉の違いで大きく苦労することはありませんでしたが、やはり海外で入院・手術となると大変不安になるものです。
なるべく体を壊さないよう日々準備していきましょう。
⑤ポジティブであること

海外駐在員にとって1番大切な要素かもしれません。
とにかく異国の地では、日本で簡単にできたことができない、ということを多く経験します。
これは仕事でも、同僚とのコミュニケーションにおいてもそうです。
私の場合は、思っていた以上に重要案件を回してもらえなかったり、現地スタッフに信用してもらえていなかったり、ということに悩んでいた時期がありました。
また、現地スタッフ大勢と時間を共有しているときの振舞い方等にも気疲れすることもありました。
こういった状態になると、誰もがネガティブになってしまいがちです。
しかし、どこかで長い目で考えようと切り替え、なるべくポジティブに考えるようにしました。
直属の方ではありませんでしたが、現地で一緒だった日本人の上司の方にも恵まれました。
その方にもよくお話頂きましたが、「正しい海外駐在の仕方なんてものはない」ということです。
これまでもたくさんの日本人が色々な企業を代表して海外駐在をしてきているものの、みんなそれぞれ悩みを抱える。そしてそれぞれの悩みに明確な答えはない。
それほど、異国の地で働くと言うことは難しいことなのです。
また、海外では、プライベートでも日本とは違いすぐにストレス解消ができない場合も多々あります。
特に、メーカー勤務の方で海外の工場に派遣された方等は、周りに何もない僻地に飛ばされてしまうこともあるのではないでしょうか。
そのような時に、自分の日々のストレスをどのように解消するかは大きな課題です。
私の場合は、アメリカ駐在時の休日は基本的に外出をしたり、旅行に行くことでストレスを解消していました。
アメリカの全ての州を回ってやろうと言う気持ちで毎週末のように妻とどこかドライブに出かけいろいろな景色を見ていました。
仕事で充実感を持てないときには、むしろそれが駐在の主目的になっていた部分もあったりもします。
そうやってプライベートを充実させたりするなどして、とにかくネガティブな気持ちにずっとならないように工夫していました。
長い海外生活、苦しいと感じる時期があります。
しかし、何とかなると気軽に構えることも必要です。
常にポジティブに、乗り越えていけるマインドが1番大切です。
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