終身雇用は英語で何と説明すれば伝わるか?【英語解説文付き】

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昨今、トヨタの会長や経団連の会長が終身雇用はもう守れないなどと発言をし話題になっています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響も受けて、雇用情勢が不安定な中で、正社員でも不安を感じている方もおられるのではないでしょうか。

こういった状況下のため、グローバルに進出している日系企業の中には、海外の同僚や外国人に対して日本の終身雇用制度を説明しなければならないと言う方がいらっしゃるかと思います。

ただ、終身雇用の意味を英語で説明するとなるとなかなか難しいですよね。

それに、日本の労働法が、海外の労働法と違って、いかに労働者を守っている法律なのかって言うところも合わせてコンパクトに説明したいのに、なかなか英語で表現できないという悩みを持つ方もいらっしゃると思います。

今回はそのような方向けに、簡単に英語で終身雇用の説明の仕方をご紹介します。

終身雇用は英語で何て言う?

よく言われるのは”Lifetime Employment”

終身雇用を英語で調べたときによく出てくるのは、”Lifetime employment”言う表現です。

まさに終身雇用という言葉の通り、人生を通じて雇用されるという意味に取れます。

たしかに、間違いではありません。

しかし、日本での終身雇用制度をそのまま英語に訳してる部分があるように思います。

“Lifetime employment”と表現されても、元々終身雇用がない国の方々にとってみれば、こういった雇用システムという発想がないため、スムーズに理解できない可能性があります。

?マークが付いたままになってしまう場合も十分にあるのです。

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終身雇用を表すより的確な英語とは?

そこで、より的確に終身雇用のポイントを表す英語をご紹介したいと思います。

それは、”Job Security” (ジョブセキュリティー)と言う言葉です。

どういう意味かと言うと、雇用が保障されていると言う意味です。

この英語は、欧米では普通に使われています。

例えば、アメリカでは、Job securityが全くありません。

どれだけ真面目に仕事をしていたとしても、経営者がこの人はもう必要ないと考えれば、いつでもクビになってしまいます。

ちなみに、この法制度をEmployment at willと言います。要するに、使用者の意のままに従業員を採用したり、解雇することができるということです。

こういった国で働いてる人たちはむしろいつクビになっても仕方がないと言う前提で仕事をしています。

そのため、勤めている会社にそこまで愛着を持っていませんし、転職も簡単にしてしまいます。要するに自分の身は自分で守るなのです。

そういった環境が当たり前の国の人からすれば日本の終身雇用クビにならないと言う制度自体が、むしろ珍しいものであり、その人たちにいかにLifetime Employmentと言ってもぴんとこないのです。

むしろ、一番のポイントとなるのは、雇用が守られていると言うことです。

これを伝える意味では、Job securityと簡潔に伝えるのが1番伝わります。

これまで私はアメリカやヨーロッパの方々、シンガポールの人とも日本の終身雇用について話したことがあります(決してデメリットばかりを伝えるのではなく、メリットについても説明しています)。

その経験に基づけば、Job securityというのが1番簡潔で伝わりやすいかと思います。

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日本の終身雇用の長所や短所についての英語解説文

日本の終身雇用の長所や短所についても英語で解説しないといけない場合があると思います。

以下、簡単に英語解説を記載しておきますので、参考にしてください。

日本の終身雇用に関する英語解説文

Job security in Japan

Basic hiring system is based on job security. Japanese labor laws impose severe restrictions on firing. Employers can fire their employees based on the limited good causes, such as committing a serious crime or necessary restructuring.

*Under the situation, employers have actively used non-permanent employees, such as contract employees. The number of non-permanent employees has been increased from around 2000. At present, about 40 percent of all employees in Japan are non-permanent employees.

(和訳)

日本の終身雇用

基本的な雇用制度は終身雇用に基づいています。日本の労働法は解雇に厳しい制限を課しています。使用者は、重大な犯罪行為があった場合やリストラが必要な場合等、限られた正当な理由がある場合を除いては、労働者を解雇することができません。

このような状況下で、使用者は積極的に非正規労働者を使います。例えば、契約社員等です。非正規雇用者は2000年頃から増加し、現在日本の約40%の労働者は、非正規雇用者です。

日本の終身雇用の長所と短所に関する英語解説文

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Advantage and disadvantage of Japanese job security

Advantage

Japanese job security is strongly connected with “Simultaneous new recruitment of graduates.” For example, when one manager quits or be fired, there are some substitutes of the manager because abilities and working conditions are relatively same among employees. So, Japanese companies can flexibly respond to such issues.

On the other hand, for example, in the U.S, there is no substitutes of the manager because abilities and working conditions are not same among employees. So, companies have to take some time and make effort to find a new suitable person in each time.

(和訳)

長所

日本の終身雇用は、新卒一括採用と深く結びついています。例えば、一人の管理職が退職したり、解雇された場合に、その代わりとなる人材が何人かいます。なぜなら、従業員間で能力や労働条件に大きな差がないからです。よって、日本企業はこのような事態には柔軟に対応可能です。

他方、例えばアメリカでは、従業員間の能力や労働条件が人によって異なります。よって、管理職が一人辞めた場合に、その人の代わりを探すために、企業は時間や努力を要することになります。

Disadvantage

Japanese companies cannot fire their employees for no causes. So, if there are many employees whose labor productivity leave is low, companies cannot legally fire them unless the special cause such as necessary restructuring.

On the other hand, for example, in the U.S, there is no job security and companies can fire employees for no cause based on at-will employment rule.

(和訳)

短所

日本企業は理由なく従業員を解雇できません。そのため、もし労働生産性の低い従業員がたくさんいたとしても、リストラが必要な場合のような特別な理由がない限り、日本企業は適法に彼らを解雇できません。

他方、例えばアメリカでは、終身雇用がないため、at-will employment ruleに基づいて、企業は従業員をいつでも理由なく解雇することができます。

その他雇用制度に関する英単語

その他日本の雇用制度に関する単語について英単語を以下いくつかご紹介します

年功序列/seniority system

正社員/full-time employee, regular staff

契約社員/contract employee

派遣社員/dispatched employee

アルバイト/ part-time worker

オフィスワーカー/white-collar employee

肉体労働者/blue-collar employee

転職/ switch job

就活/job hunting

面接/job interview 

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日本の終身雇用崩壊という話題についての雑感

昨今、日本の終身雇用崩壊という話題をよく耳にします。

コロナ渦になってから、さらにその話題についての記事を見るようにもなりました。

以前に比べて、海外の同僚ともこのテーマについて話をする機会も増えました。

外国人にもよく私の考えとして伝えている、この話題に関する私の今のところの雑感を記載しておきます。

what's next

正直、日本の終身雇用制度は、簡単には無くなりません。

終身雇用と新卒一括採用、そして年功序列という3つのパッケージは、我々日本人の人生設計そのものに深く関係しているからです。

例えば、保険料の支払いや住宅ローンが挙げられます。

これらを組む時は、必ずこの3つのパッケージを前提に、65歳までクビにはならないことと、給料が一定期間毎に増えていくであろうことを前提とします。

全ての生活ライフプランに組み込まれてしまっているのです。

よって、そう簡単に変わるはずがありません。

トヨタの会長や経団連の会長だけのコメントでどうこうなる問題ではないのです。

そもそも、日本の終身雇用制度の根本ルールである、最高裁判例で示された解雇権濫用法理自体を、最高裁自信が明確に覆す時まで、終身雇用制度が終わる事はありません。

もちろん政府としては経済特区などを作りその地域内であれば、企業もある程度柔軟に解雇が可能になるとか、例外的な制度の導入を検討することもあり得ると思います。

一時期検討が活発になっていた退職金支払いを前提とした退職合意制度等も、終身雇用制度の例外的位置づけになります。

しかし、完全にシステムが変わるには、まだまだ時間がかかると思います。

あまりにも国民生活に与える影響が大きいので、何十年レベルで議論をしていかないと納得なんて得られないと思います。

それこそ世間を二分する大きな選挙が必要になるのではないでしょうか。

そうなるまでは、やはり根本的な労働生産性の問題は解決されず、日本は衰退し続けるんだろうと思います。

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日本の終身雇用はもう終わり?メリットとデメリットとは?

関連記事をご紹介します。

日本の終身雇用制度メリットやデメリット、今後の展開等について、より詳しく書いています。

参考にしていただければと思います。

まとめ

今回は、終身雇用を表すより的確な英語表現をご紹介しました。

以下、ポイントをまとめておきます。

  • Lifetime Employmentよりも的確に終身雇用を表す英語表現は、”Job Security”と言う言葉。
  • 海外と日本の解雇ルールの一番の違いは、雇用が守られているかどうかなので、これを伝える意味では、Job securityと簡潔に伝えるのが1番。
  • 終身雇用の長所や短所についても英語で説明する場合に備え、簡単に英語表現を紹介。
  • その他日本の雇用制度に関する単語について英単語をいくつか紹介。
  • 日本の終身雇用崩壊という話題に関する私なりの雑感も紹介。

以上、ご参考頂ければ幸いです。

混沌とした世の中で未来も不透明ですが、身体に気を付けながら希望を忘れずに生きて行きましょう。

STAY SAFE!!!

そろそろ海外出張したいなあ。。。

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この記事を書いた人

元アメリカ駐在員の純ジャパビジネスパーソン。日系メーカーに勤務。グローバル志向。次はヨーロッパへの駐在を目論んでいる。TOEICは990点(IP)。
三年間でTOEICを400点台から900点台まで上げた経験や、海外での仕事を通じて学んだ外国人とのコミュニケーションスキルやマインド等をブログや記事執筆の形で発信している。
翻訳やライティング、コンサル業務も展開している。

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