私は以前アメリカに駐在していました。
アメリカ駐在から帰国して、日本で再び働き始めた際に感じたことがあります。
それは、「褒められなくなった」と言うことです。
アメリカと日本では、どのような評価を、どのようにその人に伝えるのかという点が大きく異なります。
また、このテーマは各国で異なってきます。
今回は、日本と海外での評価フィードバックの違いや、海外で勤務する際の注意点についてご紹介します。
とにかく褒めるアメリカ人

アメリカで働いてる頃は、基本的に何をしてもまず褒められていました。
アメリカ人ってとにかく褒めるんですよね。
“Good idea!” (良いアイデアだね)
“‘Your presentation was awesome!” (君のプレゼンは素晴らしかった!)
とか、仕事中のやり取りはもちろん、
エレベーターで一緒になったわずかな時間でも、
“I like your shoes, very nice!” とか、褒められることもしばしば。
とにかく、アメリカでは褒める文化が定着していて、自分も無意識のうちに自信を持たせてもらっていたんだと思います。
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日本では褒められない?

しかし、日本に帰ってきてからは褒められることが激減しました。
仕事のフィードバックをもらっても、ここを直せとか、ここはこうだとか、細かいところにケチを付けられてばかりに思えます。
そして、直接褒められることはほとんどない。
まるで上司が自分のことを評価をしてくれていないと思ってしまうことすらありました。
それもそのはず、日本では褒める文化が定着していないんですよね。
一体どこからこの差が出てくるのでしょうか?
アメリカと日本のフィードバックの違い
アメリカ式のフィードバック
ポイントはアメリカと日本のフィードバックの仕方が違うと言うことです。
アメリカ人は基本的にポジティブなマインドを持っており、基本的に誰に対しても、まずポジティブな面を評価します。
その後、ネガティブな部分や直してほしいところについては、手短だったり、ぼかした形で伝えるのです。
そういうフィードバックの仕方が、アメリカでは一般的なのです。
日本式のフィードバック
他方、日本ではそこが正反対です。
日本では、フィードバックと言えば、ネガティブな部分や改善して欲しいところを全面に伝えるというのが一般的です。
要するに、真面目で完璧主義なんですね。
一方で日本では、人のポジティブなところを強調することはありません。
もちろん全く褒めないわけではありませんし、口にも出すのですが、回数や具体性という意味では低いものがあります。
世間的にも、日本人上司は褒めることが下手だというイメージがありますよね。
世界に比べると日本人の自信のなさが目立つと言われます。それはこの辺りの違いから来ているような気もします。
フィードバック方法の違いに関する意識は重要

もし、これから皆さんがアメリカに駐在する等して、アメリカ人の部下を持つようなことになった場合、フィードバックには十分気をつける必要があります。
私も、直接の部下ではありませんが、最近も日本のオフィスに勤務するアメリカ人の若手に仕事を頼む際や、アメリがの現地スタッフに電話会議やメールベースで仕事を頼む場合があります。
その際には、フィードバックの仕方にとても気をつかっています。
またこの習慣はグローバルでリーダーシップを発揮することにも重要なポイントになってくると感じています。
私の印象としては、まずは褒めるというポジティブな姿勢を常態化させていったほうが、アメリカ以外の海外の方と仕事をした場合も、間違いが起きづらいんではないかと思います。
もちろん、日本のようにネガティブな指摘に比重を置く国は、ヨーロッパ等にもあります。
例えば、フランスなどはその傾向にあるようです。
しかし、多国籍な企業で、いろんな外国人の方に指示を出したり、フィードバックを伝えなければならない場合には、
やはり基本ポジティブなスタンスに立っていた方が、無駄な衝突もなく、仕事を進められると言います。
グローバル化が進み、人材交流が進めば進む分、こういった国の文化や話し方、考え方を超えたコミュニケーションが必要になってきます。
日々の努力が必要なんですね。
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