グローカル化とは?行き過ぎたグローカル化の功罪 メリットとデメリット

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グローバルに活躍したいと思う日本のビジネスパーソンは多くます。

頑張って英語の勉強に励んだり、海外進出をしている企業を中心に就職活動をする方も多いのではないでしょうか。

しかし、世界のグローバル化が大きく進んだ昨今、日本人が海外で活躍できる機会が徐々に少なくなっています。

それは、グローカルという言葉の下、日系企業の海外ポストが外国人に奪われ始めているからです。

今回は、グローカルの意味や、そのメリットとデメリットをご紹介します。

グローカルとは何か?

グローカルとは、簡単に言うと海外子会社の現地化を指します。

グローバルとローカルとを合わせた言葉です。

未だインターナショナルという言葉が使われていた時代には、日系企業が海外進出した先で子会社を作る場合でも、その重要ポストには、日本人が就くのが普通でした。

あくまで日本流のビジネスの進め方や、商品の作り方、売り方をベースに、海外の事情を踏まえて微修正していく。

そんな日本本社の方針を忠実に実践するためには、本社のやり方に精通した日本人に舵を切らせるのが、合理的でした。

しかし、海外進出した後に時間が経ち、現地のビジネスが安定して回るようになってくると事情が異なってきます。

Local worker

日本本社からの派遣された日本人を通じての、言うならば日本モデルを浸透させることは終わり、次のフェーズに移っていきます。

それは、現地子会社の経営を現地の人に委ねていくというフェーズです。

そうすることで、その国や地域毎にしかない特有の事情について、柔軟に対応していくことが可能となり、現地ビジネスがより成長していくことにつながるのです。

これが、グローカル化です。

会社全体としては、世界規模で経営をする、そういう意味では、「グローバル」であることに変わりはない。

しかし、各地域や国でのビジネスは、その地域毎の特色や事情に合わせて行っていく、その点では、「ローカル」的な考えも重要になる。

この二つの言葉を掛け合わせたのが、「グローカル」という言葉になります。

グローカル化のメリットとデメリット

このグローカル化が進むと、グローバルな企業にとって何が良いのでしょうか。

メリットをいくつか挙げてみました。

メリット① グローバルな経営が盤石になる

グローバル企業の経営陣というのは、世界中の情勢を踏まえながら、各地域の状況を見ています。

どこかの地域で紛争や政治不安、災害等があり、売り上げが下がった場合には、それを乗り越えるために様々な手を打ちます。

その際に、実際に現地の状況に詳しく、その先を見通せるのは、日本育ちの日本人ではなく、その地域や国の出身者なのです。

メリット② 海外現地スタッフのモチベーションを管理できる

海外の現地子会社のトップを常に日本人が担っている状況では、現地採用のスタッフたちのモチベーションが上がりません。

彼らにも、頑張っていれば報われるという認識を持たせるためには、現地スタッフに重要ポストをポストに担わせることが一つの方法です。

Diversity

メリット③ 多様性に支えられた大きな成長が期待できる

各地域や国の現地スタッフに幅広く裁量を持たせることで、現地スタッフから様々な意見が集まります。

経営陣は、各地から上がってきた意見を柔軟に活用し、グローバルな経営に生かすことが可能になります。

これをボトムアップ経営と呼びますが、世界規模で様々な意見が集まるので、多様性に富んだ経営判断が期待できます。

他方、グローカル化には、デメリットもいくつかあります。

デメリット① 本社の日本人スタッフの活躍の場がなくなる

グローカル化によって憂き目を見るのは、日本本社の日本人たちです。

ひと昔前であれば、彼らも駐在員として、現地の重役に就いて仕事ができていたはずですが、グローカル化が進んだことで、昔よりも駐在ポストの数を減らす日系企業が増えています。

駐在ができたとしても、重要なタスクは現地化されていることが多く、十分な裁量を持てないケースもあります。

モチベーションを維持できずに、退社してしまう若者も多くいます。

デメリット② 拠るべきリーダーシップが見えづらくなる

グローバル規模の売り上げの低下や品質自己等、いざ何かあったときに頼られるべきは日本の本社であるべきです。

日本にある本社が、実際には海外ビジネスについて手を動かさなくなるため、日本本社では数字の取りまとめ等の業務が増えて行きます。

各地域や国から送られてきた予算や売り上げを計算したり、今後の課題感を纏めたりするだけです。

他方、実際に各地でビジネスを展開するのは、外国人のトップたちです。これでは、日本人のリーダーシップは育ちません。

グローカル化の先にあるもの

what's next

グローカルが進んだ結果、こういった日系企業はどのような姿になるのでしょうか。

これは誰にもわかりません。

ただ、多様性が高くなればなるほど、議論は曖昧になっていきます。

いざというときには、強いリーダーシップを発揮できる必要があり、それは他でもなく本社の人材が行うべきです。

日本人のグローバルでのリーダーシップが育つように、グローカルな状況においても、日本人を意味のある形で海外に置けるよう、経営や人事上の戦略を練っていく必要があるのです。

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この記事を書いた人

元アメリカ駐在員の純ジャパビジネスパーソン。日系メーカーに勤務。グローバル志向。次はヨーロッパへの駐在を目論んでいる。TOEICは990点(IP)。
三年間でTOEICを400点台から900点台まで上げた経験や、海外での仕事を通じて学んだ外国人とのコミュニケーションスキルやマインド等をブログや記事執筆の形で発信している。
翻訳やライティング、コンサル業務も展開している。

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